1. イントロダクション
パスキーは「パスワードに代わる新しい認証方式」として注目されています。
でも、実際に使うとなると「本当に安全なの?」「リスクはないの?」と気になる方も多いはず。
この記事では、パスキーのセキュリティ面のメリットとリスク を整理して、安心して利用できるかどうかを解説します。
2. パスキーのセキュリティ上のメリット
(1) フィッシングに強い
従来のパスワードは、偽サイトに入力してしまうと簡単に盗まれます。
一方パスキーは「秘密鍵」を入力することがないため、偽サイトに騙されても情報が漏れることはありません。
(2) データ漏洩に強い
万が一、サービス側(サーバー)からデータが流出しても、保存されているのは 公開鍵 だけ。
公開鍵だけではログインできないので、被害が広がりません。
(3) 生体認証で本人確認
スマホやPCに保存されたパスキーは、指紋や顔認証 といった生体認証とセットで使われます。
他人が端末を持っていても、本人の認証がなければ利用できません。
(4) 推測・総当たり攻撃が不可能
パスワードのように「123456」や「password」といった弱い文字列が存在しないため、総当たり攻撃による突破も不可能です。
3. パスキーのリスクや注意点
(1) デバイス紛失のリスク
パスキーは端末に保存されているため、スマホやPCを紛失するとログインできなくなる可能性があります。
👉 解決策:iCloud KeychainやGoogle Password Managerなどのクラウド同期を有効にしておくこと。
(2) 普及率はまだ途上
すべてのサービスがパスキーに対応しているわけではありません。
👉 当面は「パスワードと併用」する必要があります。
(3) 家族やチームでの共有が難しい
パスワードなら「口頭やメモ」で共有できますが、パスキーは端末依存なので簡単には共有できません。
👉 業務アカウントなどでは、パスキー対応が進むまで注意が必要です。
4. セキュリティ的に見ると「使わない理由がない」
パスキーの仕組み上、パスワードに比べてリスクは格段に小さくなります。
もちろん「端末の管理」や「クラウド同期の設定」といった基本的な注意は必要ですが、セキュリティ面では パスワードより圧倒的に安全 と言えるでしょう。
5. まとめ
パスキーの安全性を整理すると:
✅ フィッシング・流出・総当たり攻撃に強い
✅ 生体認証と組み合わせることで本人確認が強固
⚠️ デバイス紛失や対応サービスの少なさには注意
つまり、現時点では「パスワードとパスキーの併用」がベストな選択です。
今後、対応サービスが増えるにつれて、パスキーがセキュリティの標準になるでしょう。
👉 次回は「スマホで使うパスキー:iPhoneとAndroidでの設定方法」を詳しく解説します。
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